長沼神社社務所
長沼神社は長沼町みどりの百景づくりに指定される、緑豊かな境内林を持つ神社です。第一鳥居から続く木漏れ日の注ぐ参道と平行に、社務所を配置しました。参道側に設けた一直線に伸びる庇は、建物の量感を和らげることと同時に、社務所内への過度な直射採光・雨天時の窓の開放など社務所内部の環境制御に機能するよう配慮しています。また、神殿へと続く渡り廊下は下見板とし境内を取り囲む塀の様に計画しました。近代的な木造の技術を用いながら、境内の環境の再構築が行えたと考えています。
また、自分自身の出身地でこのような希少な機会に恵まれた事に大変な喜びを覚えます。施工は、地元の工務店2社をチーフとし可能な限り町内の技術者にて行われました。
このような機会を授けていただきました、宮司様初め総代の皆様。また、大変なご協力を頂きました町内業者の皆様に感謝申し上げます。
Data
所在地:北海道長沼町
用途:神社社務所、渡り廊下
構造規模:木造2階建
設計:中舘誠治・田村美紀(NDstudio)
施工:加藤・池内共同企業体/長沼町